ニコライ・フョードロフ(思想家)

出典: 涼ペディア

ニコライ・フョードロフとは、膨大な百科全書的知識に基づいた、宗教的かつ科学的なその夢想的理念によって、ドストエフスキー、トルストイ、プラトーノフらにも多大なイマジネーションを与えた、19世紀末ロシアの「幻の思想家」。

人物伝

(ニコライ・フョードロフに-涼微註)最も大きな影響を受けた人々の中には、ドストエフスキー、トルストイの二大文豪をはじめ、ソロヴィヨフ、ゴーリキー、パステルナーク、マヤコフスキーなどの文人もいれば、ロケット科学の父といわれるツィオルコフスキーのような科学者もいる。

図書館のすべての書物の内容に通じているといわれるほど該博な知識を持ち、それをあらゆる人にわかち与えた。いつも開館前に出勤し、勤務時間中一度も座らずに働きつづけ、四時すぎに自宅に戻ると、パンと砂糖抜きの紅茶で夕食をとり、何も敷いていない固い長持ちの上で数冊の本を枕がわりに一時間半ほど仮眠し、それから読書をし、午前三時から四時まで書き物をする。それからさらに二、三時間眠ってから再びお茶を飲み、七時から八時ぐらいに出勤する。

娯楽にはいっさい関心がなく、食べるものにも、着るものにも関心を持たなかった。物質的な満足は何ひとつ求めず、なけなしの給料も、すべて貧乏人にわかち与えてしまった。閲覧者がアドバイスを求めると、自分の知識を惜しみなく与え、午後三時の閉館時間になると、彼との会話を求めて、モスクワの有名無名の知識人が沢山集まってきた。フョードロフの部屋は高度に知的な談話サロンと化したが、彼はあまりそれに溺れることなく、すぐにまた自宅に帰っていった。こういう生活を毎日死ぬまでつづけたのである。

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