テレビは見てはいけない

出典: 涼ペディア

書籍名

目次

ハイパーラポール

p32

人間は自分のいる臨場感空間を支配している人に対して強いラポールをもつ傾向があり、それを私は「ハイパーラポール」と名付けています。


タレントの売り出し

p68

「今年はどのタレントを売り出すか」といった取り決めも、大手の芸能プロダクションのトップ数人が話し合って決めているといいます。テレビの放送時間というパイは決まっていますので、どこかの事務所が独占状態にならないように、事前の打ち合わせで「この時間の枠はどこの事務所のタレントを出す」と決めておくのです。

美容院の「カリスマ」

p80

当時、表参道駅周辺に店を出し始めていた美容師たちが、「私たちの仕事は華やかな世界のように思われていますが、ずっと立ちっぱなしで体力的にもきつく、給料も安い『3K』業界です。だから若い人が集まらず、せっかく入っても続かなくて困っています」と悩んでいました。
そこで私がコンサルティングすることになり、美容の世界のイメージを底上げするための言葉が必要だと思って、「カリスマ」という言葉を使うことにしたのです。

ブームの起こり

p84

百人に一人、千人に一人の超マニアックな嗜好が大衆化するとき、ブームが起こります。オタクカルチャーやコスプレカルチャーがまさにそうです。マニアックな人たちが徹底的に自分たちのなかでその文化を練り上げ、そこに目をつけたテレビ局やメディア関係者がそれを取り上げることで、はじめてブームとなるのです。

ホメオスタシスとコンフォートゾーン

p114

人類は、大脳の前頭葉の進化によって、ホメオスタシスが、現実の世界のみならず抽象の空間にまで広がっています。人間にとって環境とは、温度が高い低いといった物理環境だけではなく、「所得の安定」とか「学校の成績の順位」といった情報空間の次元にも及んでいるのです。
そうした情報空間にも安心感、つまりコンフォートゾーンが存在していて、そこから外れるとホメオスタシスのお原理に従って、コンフォートゾーンにもどろうとする。

コンフォートゾーンの発見法

p118

自分の理想とするコンフォートゾーンを見つけるには、次のようなプロセスが有効です。
①暫定的なゴールを一つ設定する。
②そのゴールを満たした未来が必ず来ることをリアルに思い浮かべる。
③その場合、自分は現在どうあるべきかを徹底的に吟味する。

自分が満足していることを書き出す

p118

自分が大切だと感じていることや、物事の好き嫌いに関する価値観について一度、書き出してみることです。たとえばコーヒーと紅茶では、どちらが好きなのか。そんな些細なことですら、他人の判断基準に影響されています。
だれにいわれたか、どこで聞いたか、一つひとつ書き出していく。その根拠は何か、そしてそれは、ほんとうに自分の欲していることなのか。

成人の判断基準

p127

最近の発達心理学の研究によれば、成人した人の判断基準の八割から九割が、自分の親に植えつけられた価値観に基づいているとされています。

スコトーマと人間関係

p132

よほど意識していなければ、自分が快適に感じる人たちとだけつるむようになってしまいます。多様な人間関係を築くことができない人は、みずからスコトーマにはまっているのです。

ディベートと怒り

p138

日本はディベート文化の国ではないので、議論で相手を怒らせると喧嘩になってしまうのですが、アメリカでは相手を怒らせるのは、交渉においてよくあることなのです。実際に怒ったときはみなバカなことをしてしまいます。

情報空間における化粧

p151

マニュアルに従ってそのとおりに行動しようと考えるのは、「情報空間における化粧」といえます。優美な立ち居ふるまいや話し方を心がけ、マナーに従って生きましょうというのは、自分を情報空間でメークアップして、ある決まった価値観に人よりも早くしっかりと適応しなければならないということです。

他人に信頼される条件

p160

他人に信頼されるための条件は、何よりも「本音で生きること」だと私は思っています。裏表のない、カッコつけない生き方がいちんばん信頼されます。多くの人はそれが分かっているはずなのですが、なぜか世間の体裁を気にしてしまう。

臨場感を感じる要素

p172

一つ目は「プレゼンス感」。プレゼンスとは、日本語でいえば「存在」という意味です。いかに現実にそこに存在しているように感じるか。その度合いが強ければ強いほど、臨場感は高まります。
二つ目は「知的整合性」です。仮想世界においても、私たちが慣れ親しんでいる重力や慣性の法則といった基本的な力学法則や、物理空間の整合性が保たれている必要があります。
三つめが「操作参加性」です。自分が働きかけることで対象となるものを動かしたり、影響を与えることができるかどうか。一方通行ではなく双方向であるかが大切な要素となります。


プログラミングが優れている人の特徴

p176

私は長年にわたってプログラム開発の会社を経営してきましたが、そこでこれまで雇ってきたプログラマーたちのなかには、精神科医から見れば「アスペルガー症候群」(高機能自閉症)と診断されるような人たちが大勢いました。
(中略)
私自身が採用した人たちのなかでも、プログラミングの知識と技術が天才的に優れている人ほど、そのような傾向が強かったです。

アスペルガーの内部世界

p178

現代では、逃げるわけではなく、あくまでも積極的に自分の内部世界を楽しむことが仕事においても私生活においても求められています。内面にある巨大な情報空間に対して臨場感が高いアスペルガー傾向の人たちは、外部世界に対して重要度が下がっているわけです。

どんぐりの背くらべ

p178

本物の資本主義を知らずに、小さな島国の中で、「アイツは貧乏だ」「自分は金持ちだ」と、どんぐりの背くらべにもかかわらず「差別」の意識が広まるのは、はたして健全なのでしょうか。

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