孫正義
出典: 涼ペディア
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発明する時間になると、目覚まし時計を五分後に鳴るようにセットした。時計が鳴ると発明の時間は終わるが、わずかこの五分間、孫は発明の喜びにひたっていた。<br /> | 発明する時間になると、目覚まし時計を五分後に鳴るようにセットした。時計が鳴ると発明の時間は終わるが、わずかこの五分間、孫は発明の喜びにひたっていた。<br /> | ||
孫は、自分の姿を見るものすべて石にしてしまったギリシャ神話のメデューサよろしく、見るものすべてを発明と結びつけた。 | 孫は、自分の姿を見るものすべて石にしてしまったギリシャ神話のメデューサよろしく、見るものすべてを発明と結びつけた。 | ||
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+ | == 事業の土俵選びと事前調査 == | ||
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+ | [http://amazon.jp/o/ASIN/4584131511/isbn1-22 孫正義 世界20億人覇権の野望] p57 より | ||
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+ | <問題は、どの土俵を選ぶかだ。一度選んだら、これから何十年も闘わねばならないのだ。その土俵選びのためなら、一年かけても二年かけてもいい。><br /><br /> | ||
+ | (中略)<br /><br /> | ||
+ | 孫は、土俵を選ぶための条件をまずノートに書き出してみた。<br /> | ||
+ | 「儲かる」<br /> | ||
+ | 「ビジネスにやりがいがある」<br /> | ||
+ | 「構造的に業界が伸びていく」<br /> | ||
+ | 「資本がそれほどなくていい」<br /> | ||
+ | 「若くてもできる」<br /> | ||
+ | 「将来の企業グループの中核になる」<br /> | ||
+ | 「自分自身やりがいを感じる」<br /> | ||
+ | 「ユニークである」<br /> | ||
+ | 「日本一になりうる」<br /> | ||
+ | 「人を幸せにできる」<br /> | ||
+ | 「世界中に拡大できる」<br /> | ||
+ | 「進化を見方にできる」<br /> | ||
+ | その数は二十五項目にもおよんだ。<br /> | ||
+ | 孫はひとつひとつの要因に指数をつけた。<br /> | ||
+ | たとえば「新しさ」の指数は、二十点満点。「世の中の役に立つ」は、五十点満点。「小さい資本でできる」が三十点満点というようにしながら、眼をつけたバイオテクノロジーや光通信、ハードウェア業界の販売といった四十もの新しい事業の切り口をもった事業プランに点数をつけていった。総合点が最も大きいものに一生をささげるつもりだった。<br /><br /> | ||
+ | (中略)<br /><br /> | ||
+ | 孫は、四十もの事業アイデアひとつひとつに対しての膨大な資料を集めた。スタートから十年間のビジネスプランをつくり、予想損益計算書、予想バランスシート(貸借対照表)、予想資金繰り表、予想人員計画、マーケティングプラン、競合分析、市場規模の大きさ……まさにしらみ潰しに調べた。 | ||
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+ | == 入院中の読書 == | ||
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+ | [http://amazon.jp/o/ASIN/4584131511/isbn1-22 孫正義 世界20億人覇権の野望] p87 より | ||
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+ | 孫は、ベッドから起き上がった。これまでのように、前向きな気持ちになってきた。もし助かって自分の一生を振り返ったとき、あれほど本を徹底して読んだ時期はないと思えるほど本を読破してみよう。<br /> | ||
+ | 病室に置ききれないほどの経営書や歴史書、戦略書といったあらゆるジャンルを並行して乱読しまくり、闘病中に読んだ本の数は、およそ四千冊にもおよんだ。 | ||
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[[Category:ビジネス・経済]] | [[Category:ビジネス・経済]] | ||
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2009年11月28日 (土) 16:50 時点における最新版
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